お客様の声

「掃除道」など自社研修にも注力 外部研修は企業文化理解する講師に信頼

派遣開始で社員教育するも、バブル崩壊で…

当社は1974年創業で、当時は取引先の紙データを当社内のコンピュータで入力し、記録媒体を納品していました。1980年頃、効率化を求める時代の流れで、現場のコンピュータで入力する方法に変更し、システム設計者もプログラマーもお客さまの会社へ行くようになり、派遣事業が始まりました。

派遣社員には礼儀作法などを自社で教えてから、派遣先へ行ってもらっています。しかし、社員たちが社内で一堂に会する機会がないので、愛社精神は育みにくいです。そこで愛社精神がなくならないように、社内イベントを開催したり、ボランティアや農業を取り入れたりしています。当時から社員の教育方法は他社と比べて突出していたと思います。

その後、バブル経済が崩壊して派遣契約を凍結され、社員約300人のうち派遣先がない人が何十人もいました。売り上げが激減してどうしようもなくなったとき、掃除を通して心の荒みをなくし世の中を良くするという「掃除道」の提唱者である鍵山秀三郎氏(カー用品販売「イエローハット」創業者)に出会いました。

当時の当社は、愛社精神を育てる教育はしていたものの、社員たちは各々の仕事をしていてコミュニケーションが少なく、一致団結した感じではありませんでした。鍵山氏から「社員が会社を守ってくれているのだから、社員をしっかり育てなさい」と言われたことが今でも忘れられません。

<会社概要>

会社名:日本企画株式会社 様(千葉・船橋市)
代表取締役社長:利 哲雄 様
事業内容:システム開発、ネットワーク構築、AI関連等、各種IT事業
従業員数 約800人

「掃除道」取り入れ社員の感性を高める

1993年から鍵山氏の「掃除道」に則り社内外の掃除を始めたところ、みんなが掃除をしながらいろいろな話をするようになりました。先輩社員が後輩を助ける場面も増え、派遣切りにあって仕事がなかった人のために営業を買って出る社員もいて、あっという間に全員の派遣先が決まったのです。他部門同士の社員たちが掃除を通してコミュニケーションをとれるようになり、会話をするうちに「困っている人にできることは何だろう?」と考えてくれるようになったんですね。

掃除道における「汚れ」とは、目で見てわかる汚れだけではなく、近づいたり触ったりしないとわからない汚れです。人に対しても同じで、近づいて会話して初めて本当のことがわかります。本質がわかることによって、その人に対して自分は何ができるのかを考えるんです。本質に気づくかどうかはその人の感性であり、感性を高めるために最も良い方法が「掃除」です。私は自分の会社で掃除を続けてみて、その考え方が腑に落ちました。現在も就業時間内に全員で掃除をしています。

1996年からは社内で「ご縁深交(しんこう)作戦」を進めました。これは 1. お客さまのために自分は何ができるか? 2. 社会のために自分は何ができるか? 3. 会社(上司)のために自分は何ができるか? この3つを考えて実践しようという呼びかけで、この作戦のおかげで社員みんなが「自ら考える人」になってくれました。これが現在では社風となっており、キャリアアップの考え方にもつながっています。

外部の研修で社内に新風。課長や幹部に効く

レトロモダンの宮城さんと知り合ったのは15年ほど前です。それまで社員教育は自社でやっていましたが、社員数が約550人(現在は約800人)と増えていたので、社内に新風を吹き込んでみようと、外部の研修会社に依頼することにしました。当初は私が「研修でこんなことをやりたい」と言ったことに対して、具体的な案を提示してもらうという方法で進めていました。レトロモダンは対応がやわらかく、研修のデザインに長けていると思いました。

現在、同社には課長研修や幹部に関する研修、会社の数字研修などをお願いしています。また、7年ほど前から社員の評価制度を取り入れているのですが、抽象的でバラつきがあるので、それを平均的にレベルアップさせるためにも研修をお願いしています。誠心誠意やってくれるのがいいところですね。

レトロモダンの講師が担当のときは講義室内の雰囲気がシャキッとなります。受講対象者となる人たちに対しては、外部のコンサルタントから話をしてもらった方が効き目があるんです。齋藤社長も宮城さんもいろいろなことをズバッと言うからでしょうね。歯に衣着せぬ話し方をするところがいいですし、話がわかりやすいので、当社の社員たちにもしみ込みやすいようです。

「企業文化を理解」だから信頼できる

私は当社にかかわるコンサルタント会社をころころかえるつもりはないんです。長く付き合えば付き合うほど、当社の台所事情も私の頭の中もわかってくれるので、安心感があります。私は誰かの言葉を引用するタイプではなく、自分で実践したことを自分の言葉で話すタイプで、オリジナルの考え方が多いです。そういう私が言いたいことを、同社が書きおろして研修をデザインして持ってきますが、そこに狂いがないんです。これが長く付き合っている秘訣ですね。

研修はグランドデザインをしっかり持っていないといけません。例えば課長研修なら、受講生たちが上に立った時にどういう人になっていてほしいかというのが課題になります。自分だけが成長するのではなく、部下たちもどんどん引き上げていく。そういう人になってもらうには、研修の手は抜けません。

宮城さんは当社の掃除や農業にも参加して、当社の企業文化を理解してくれています。だから研修もデザインしやすいのだと思います。そういうところがお互いに信頼関係を築けている理由です。

同社は女性社員が多いので、女性ならではの考え方があります。インパクトがあるし、温かみのある提案をしてくれます。それがレトロモダンのオリジナリティではないでしょうか。業種を問わず、平均年齢が高い企業に同社の研修はぜひおすすめです。既成概念で凝り固まっている会社に新風を吹き込んでくれると思います。

 

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